車検を受ける場合、ディーラーや民間の整備工場、ガソリンスタンドなどに行って自動車を預けるという形式が一般的です。しかしなにも24ヶ月点検整備は業者が行わないといけないというルールはありません。皆さん自身が行っても構いません。このようなすべての車検に関する手続きを自分で行うことを、ユーザー車検といいます。ユーザー車検のメリットとして、車検の費用を最も安くできる点が挙げられます。
通常車検の費用は税金などの法定費用と車検基本料が必要です。
車検基本料は業差に車検をお任せするための費用です。ユーザー車検は自分でやりますので車検基本料はゼロです。つまり法定費用だけで車検が受けられるので安上がりになるわけです。ただし業者にお願いする場合には、必要な書類を提示すればあとはほとんどの手続きを業者が行ってくれます。しかしその部分をすべて自分で行わないといけないので、手間はかかります。具体的には、書類を準備して陸運局に持っていき、重量税の納付や継続審査を行わないといけません。また24ヶ月点検整備は特殊な工具を使った作業があります。さらにはタイヤの取り外しなどもありますので、ある程度自動車の専門知識を持っていないと大変です。もし自分ですべての作業を行うのに自信がなければ、代行業者に依頼する方法もあります。代行業者は皆さんに変わって、点検整備に関する手続きを行ってくれます。
陸運局は平日しか受け付けていないので、平日自分で車検を行うのはスケジュール的に無理という場合には代行業者を使ってみてください。手数料として2～3万円程度かかってしまいますが、ディーラーなどで車検をお願いするのと比較すれば、半額以下に費用を抑えられます。自動車に興味があって、もっと自動車の構造などを勉強してみたいと思っているのであれば、ユーザー車検にチャレンジしてみるのも一つの方法です。検査官がいて時間があれば、いろいろとアドバイスを受けることも可能です。