車検に出してどのくらいで自動車が戻ってくるかですが、これはどこに自動車を預けるかによって変わってきます。一般的に指定整備工場に持っていった場合、2～3日は検査に時間がかかると思っておくべきです。ディーラーの場合でも似たような時間かかります。ていねいに法律で決められている検査項目以外も幅広く点検整備をする場合には、さらに時間のかかる可能性があります。しかし中には普段自動車を運転する機会が多いので、極力早めに自動車を返してほしいと思っている人もいるはずです。その場合には、フランチャイズ系の車検業者に相談してみるといいでしょう。このような車検業者の中にはスピーディさを売りにしている所も多いです。
30分車検とか1時間車検といった感じで、預かった当日車検を通した状態で自動車を返してくれる所もあります。しかし2～3日整備工場でかかる車検が、1時間とか30分で完了してしまうといわれると逆に不安に感じてしまう人もいるはずです。「きちんと検査をしてくれているのか？」と感じてもやむを得ません。なぜこれだけのスピードで検査が完了するかというと、決して手抜きをしているわけではありません。フランチャイズ系の車検業者の場合、マニュアルが徹底されています。またたくさんのメカニックが在籍していて、一度に複数のメカニックがそれぞれ役割分担をして同時並行で検査を進めていくので、早めに検査が終わるのです。
F1レースのピットインを見たことはありませんか？
タイヤ交換や給油、ダクトのごみ掃除、ドライバーのバイザーを磨くなどを複数のメカニックが一斉に作業します。その結果、10秒前後のピットイン時間で自動車を送りだせます。これと一緒のような作業システムなのです。24ヶ月法定点検であれば、10分くらいで完了してしまいます。他にもテスターの検査や書類の手続きがあるものの、それでも1時間や30分といった短時間で作業を終了できるわけです。